知床の羅臼(らうす)の・・・

羅臼昆布は羅臼の定番お土産。

 

 

幻のエビ、ブドウエビが売られています。

羅臼のフォト

羅臼国後展望塔から見る羅臼の町と流氷
羅臼の町と流氷

羅臼国後展望塔から見る羅臼の町です。画像左上の出っ張りが「クジラの見える丘公園」のざいもく岩です。冬に外国から来る観光客も増えている羅臼町です。

ざいもく岩トンネル
ざいもく岩と羅臼灯台

道道87号(相泊~羅臼町礼文町)のざいもく岩トンネルを羅臼から相泊側に抜けた後、右手にある「クジラの見える丘公園」の看板のところで左折すると、岩の上の「クジラの見える丘公園」に行けますが、冬は除雪をしていないので、ツボ足で頑張って下さい。スパッツ持参でどうぞ。

幻のブドウエビ
ブドウエビ

2013年7月 道の駅「知床・らうす」の舟木商店で売られていた幻のエビ、見た目はブドウの紫色。生で、一匹1000円ほどです。高いような安いような・・味は甘くて美味。満足だったので「安い」に決定!! 2013年8月 1500円になってました。

道の駅「知床・らうす」で売られていた厚岸産のカキ
厚岸産カキ

道の駅「知床・らうす」で売られていた厚岸産のカキ。生食用。多少しょっぱかった海のミルク。1個158円でした。

羅臼川の白鳥と羅臼岳
2月の羅臼岳

羅臼川河口そばに架かる「オジロ橋」から見る羅臼岳。

標高1661メートル。

マッカウス洞窟とエゾシカ
危ないエゾシカ

ヒカリゴケが自生するマッカウス洞窟の崖上でエゾシカの子供が枯葉を食べていました。

2013年2月 羅臼で聞いたあれやこれや。

流氷の様子を確認しに来た羅臼の漁師さん・・羅臼国後展望塔で

「ロシアのトロール(船)来てから魚減ったさぁ。根こそぎ持っていきやがる。」

(だからスーパーに大きい「ホッケの開き」が少ないんだ。納得!!)

羅臼の別の漁師さん・・羅臼国後展望塔で

「韓国にもタラ出してんだぜ。チゲに入れるんだぜ。」

(韓国の人どんだけチゲ食うんや 韓国の漁船がロシアにいじめられ、捕れるタラが少ないのが理由だそうです)

島根県から羅臼に仕事で来た方・・m食堂(民宿)

「潜水夫しとんや。羅臼港で潜って工事してんのや。水温マイナス3度やで。エアのホースが凍って詰まるんや。息出来ん。水中で使ってる削岩機のエアホースも凍るんや。」

(大変なお仕事ご苦労さまです 怪我をされませんように)

m食堂のマスター・・m食堂(民宿)で

「今日の朝日はきれいやった・・・・。起こしてやれば良かったなぁ」

(羅臼の朝日は国後島から昇ります 次回起こして下さい)

Q:知床にいい所は知床八景以外にもあるのに、どうして?

A:確かに。なんでだろう。

東京都のN子さん、なかなか良いクエスチョン、ありがとうございます。旅行ガイドブックや知床の観光パンフを見ても必ず知床八景は紹介されています。

他にも魅力的な処はあるのに何で「そこ」なんだろう。 ナンデダローー♪♪ナンデダローーー♪♪♪。ちゅーことで、まず「知床八景の生い立ち」について調べなきゃならんという結論が出ました・・・・がどうすれば良いのだ? ネット上にも無いし・・・・。

 

 

知床八景

知床国立公園指定から20周年を迎えた昭和59年、斜里町観光協会はこれを記念して、一連の記念行事の企画を進めたが、その中の一つとして年毎に人気の高まる知床観光をより一層充実させるため、特に八ヶ所の名所を指定して、看板の設置や施設環境の整備による、より充実した観光サービスの向上を図るため、この名所の選定を一般に公募し、記念式典当日に公表するとともに観光ミニパンフレットに掲載し、広く知床を紹介するための取組みが進められた。

 

知床八景の募集は、町公報、斜里新聞、北海道新聞に掲載され、昭和59年5月15日の締め切りまでに町外43人、町内56人の合わせて96人の応募(複数候補地選定方式)が寄せられ、主な候補地の応募順位は、オシンコシン展望台102件、知床五湖100件、知床峠94件、オロンコ岩91件、カムイワッカ湯の滝72件、フレぺの滝63件、知床大橋63件、プユニ岬57件、知床岬20件、羅臼岳14件のほか、10件以下の候補地では、ウトロ港・岩尾別温泉・三重の滝・観音岩・獅子岩・亀岩・カシュニの滝・ゴジラ岩・三角岩等もあげられ、その他羅臼町側では、光苔・翔雲橋・ラウス湖などの少数候補地が上げられたが、事前の羅臼町との協議で指定の意志が無いとの回答があり、斜里側区域を対象とした選定が進められることとなった。

 

20周年記念行事実行委員会により進められた選考ではオシンコシン知床五湖知床峠オロンコ岩カムイワッカフレペの滝プユニ岬の七ヶ所が選定されたが、票数63件の知床大橋は人工構造物でもあり、他の候補地が自然景観を基本としていることの相違点から除かれる結果となり、残りの一個所は少数意見ではあるが、ウトロの夕陽の意見もあることから、ウトロ野営場から望む夕陽の素晴らしさと、将来性を考慮して「夕陽台」を加えることに決定し、知床八景の誕生を見ることとなった。

                        (斜里町史第3巻より引用)

上記「知床八景」以下は平成16年11月3日に1000部発行された,斜里町史第3巻の 第5節「観光」の項目7の「観光名所 知床八景」に記されている知床八景誕生についての記述です。一部漢数字であったものを、アラビア数字にしています。文章、句読点位置は原文のままです。  (北見市立中央図書館所蔵)

知床八景選択のための羅臼町側との事前協議のなかで、知床八景の指定の意志が無かったので斜里側区域を対象とした選定が進められることとなった。・・ということです。それで八景のポイントが斜里側にあったんですね。「知床」が頭にある表現が功を奏し、知床観光ポイントの代表的なものとしてガイドブックなどに紹介されるようになった様です。だけど意外や、町外43人、町内56人の合わせてたった96人(失礼!)の選択結果からだったのですね。(笑)意外たい・・。胃が痛い。

それが今や、世界自然遺産「知床」の中の代表的な八景として育ったのですから、やったね斜里町!って感じです。勝手に進めず羅臼町側にも声をかけていたとは優しい斜里町なり。

 

発行部数がたった1000部で、その大方は他自治体や新聞社や放送局やエライさんへの贈答品や寄付扱いで消化されて読まれず、その上、書店では扱われず、もしかして現在この内容を知っているのはオイラだけでしょうか?(笑) 斜里町も秘密にしたくはないのでしょうか? 他の巻の斜里町史もあったけど分厚くて読む気がせんわい。(笑)

 

東京都のN子さん、八景の背景はこのようなものでした。八景でなくても良い処は良いのでそこをお楽しみ下さい。

 

      しかし近年、羅臼もホエールウォッチング、岬クルーズなどで観光にチカラを入れています。冬季は知床横断道路が通行止めなので、通行出来る季節に「クジラの見える丘公園」や「羅臼国後展望塔(望郷台)」などにどうぞ。幻のエビと呼ばれるブドウエビが、道の駅「知床らうす」に入荷しているときもあります。

知床羅臼町観光協会のHPはこちらから。

 

 個人的には、羅臼町側ではショートケーキの上にろうそくが一本(羅臼灯台です)といった風情の「ざいもく岩(ガゼ岩)」や「羅臼湖」「セセキ温泉」が気に入っています。ウトロ側では、知床自然センターのある溶岩台地からイワウベツ川に下るカーブの処から見える河口右岸の五湖側の溶岩台地絶壁がお気に入りです。

足は伸ばしづらいのですが羅臼岳登山や知床連山縦走もおすすめです。

知床遊覧船で行く「知床岬」もかなりいいです。